現実は酷なもの。

朝、坊主さんよりメールが。
「群馬の高崎競馬場って存在してるの?」
ちょうど、朝の8時20分。その時間はNHKの朝の連続テレビ小説「ファイト」が放送している時間。「ぐんま競馬場」という、高崎競馬がモデルになった競馬場が登場している。
とりあえず事実を述べておく。
「去年の12月31日をもって廃止になったよ」
どうやら、劇中でもぐんま競馬場が廃止になるという話になっていたようだ。
後で、BSで放送していた一週間分のファイトを見てみた。
競馬場が廃止になり、馬たちがよそに引き取られていくという場面があったが・・・
あれを見た視聴者は、「競馬場が廃止されたら他の競馬場に引き取られていくんだね。よかったよかった」と勘違いしてしまう。
実際は、かなりの馬が「殺処分」されてしまうのだ。
高崎競馬の場合でも、所属馬約500頭のうち、他の地方競馬中央競馬などに移籍できたのは、たったの80頭。残りの400頭は殺処分されたらしい。
調教師にしても厩務員にしても、失業して再就職先がないとか実際問題かなり厳しい状態におかれてしまう。
ドラマとはいえ、なんか悲壮感がないなあと思ってしまった・・・まあ、ドラマと現実とは違うが。
にしても、このドラマがもう一年早く放送されていたら、高崎競馬も延命できたかもしれないとか思ってしまう。多分ぐんま競馬が廃止になるって話も、高崎が廃止になってしまったから出来た話。
まあ、競馬ファンからすると突っ込みどころが多いドラマだったとは思う。GⅠを勝った馬(サイゴウジョンコ)がいくら骨折して走れなくなった(しかも安楽死処分ではない単なる骨折)とはいえ処分される話が出るというのは普通ありえないしw