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無敗3冠インパクト次走は有馬記念

7戦全勝の3冠馬ディープインパクト(牡3、栗東池江泰郎)の次走が、12月25日中山で行われる有馬記念(G1、芝2500メートル)に正式に決まった。10月31日、金子真人オーナー(60)と協議した池江泰郎調教師(64)が発表した。無敗で有馬を優勝すれば史上初めて。ジャパンCで3着に敗れ、有馬を制したシンボリルドルフを名実ともに超える。
 ディープインパクトの注目の次走が、暮れの有馬記念に決まった。世界最高の売り上げ500億円超を誇るグランプリ。菊花賞レコードの13万6701人のファンを集め、NHKまでが特集を組む社会現象を起こしたスーパーホースが、今度は歴戦の古馬を相手に中山で衝撃パフォーマンスを見せつける。
 菊花賞から8日たった31日、午後5時前。金子真人オーナーから池江泰郎師に電話が入った。菊花賞後はジャパンC有馬記念の年内1走の予定で検討していたが、ついに決断が出た。
 池江師は「オーナーと馬のためにどちらがいいか話し合った結果、了承をもらいました。3000メートルを走った後だし、ジャパンCを使うと1カ月に1回のペースで3走することになる。変わらず調子はいいけど、まだ3歳馬で将来がある馬。ひと息入れて有馬記念ということになりました」と説明した。使おうと思えば、ジャパンCも使える状態。しかし、引っ掛かった菊花賞でも異次元の末脚を披露した日本競馬界の至宝。ファンも多い。3冠後に金子オーナーが「チャンスがあれば挑戦したい」と話したように、来年は海外遠征も視野に入っている。万全を期して無敗ロードを突き進むことになった。
 31日は厩舎の休日で、インパクトは馬房でのんびりと静養したが、今日1日は引き運動とプールに入って調整する。明日2日から馬場入りを再開するが、疲れを完全に取るため、あと3週間ほど強いけいこを控える予定だ。
 池江師は「菊花賞はギリギリに仕上げたが、今は馬体も戻った。カイバもバリバリ食べて元気いっぱいだし、この馬のタフさには驚かされる。今は大目標を達成してひと安心。この馬にはいつも緊張感が消えないけれど楽しいね。希望があるから」。待ち受ける競馬史を塗り替える作業に、トレーナーは笑顔を見せた。古馬との初対戦になるが、過去に無敗で有馬記念を制した馬は1頭もいない。皇帝と呼ばれたシンボリルドルフでさえ、無敗の3冠後、ジャパンCに臨んで3着に敗れた。
 「ルドルフ?  偉大な馬だったけど、ディープはディープだから。古馬相手だからといってやり方を変えないし、今までと同じ気持ちでやっていきたい。(3冠も)終わったら過去のこと。前を向いていくだけです」と池江師は新たな決意を語った。
 12月25日、クリスマス決戦。武豊騎手が「今、世界で1番強い馬」と豪語するインパクトが、大きなプレゼントを運んでくる。【中村基也】
(日刊スポーツ)

有馬直行は本当にうれしい。JCなんて紛れの多いレース使って負けるよりは、年内無敗のまま来年海外に直行してほしいからだ。
となると、ますます有馬記念は見に行きたくなるな・・・もちろんディープ頭の3連単買うけど、今年は間違いなく「ヒモ荒れ」するだろう。スイープトウショウあたりが突っ込んできてくれないだろうか。