さよなら、E爺。

岡部幸雄騎手(56)が10日、東京・港区のJRA六本木事務所で引退会見を開いた。今年2月の競馬で「自分のイメージしていた騎乗ができなかった」のが理由で、38年の騎手生活には「悔いはありません」と晴れやかな表情で語った。今後は、「今のガス欠の状態では何も考えられません」とし、当分は休養する。なおJRAは20日の中山競馬場で引退セレモニーを行い、同日の最終レースを「岡部幸雄騎手引退記念」競走として施行する。(サンケイスポーツ
通算2943勝。3000勝まで後一歩だったけど、記録なんかどうでも良かったんだろう。文字通り気力と体力の限界に達しての引退。体力の衰えを隠し、騙し騙し騎乗するのは、真のプロとしては耐えがたかったのだろう。
とにかく彼が日本競馬に残した足跡は偉大だ。調教師になるつもりはないようなので、今後は自分がそうであったように、世界に挑戦できるような騎手を育ててほしい。「若い人には騎手としての使命を果たしてほしいと思います」との言葉を、次の世代に伝えてほしいものである。
38年間の現役生活、お疲れ様でした。